企業のネットゼロ採用・戦略・対応を説明するものは何か
What explains firms' net zero adoption, strategy and response?
Berger-Schmitz Z.
企業がネットゼロ目標を採用し、どのような戦略と対応を取るのか、その規定要因を探る実証研究。抄録がなく詳細は不明だが、企業の気候ガバナンスと移行戦略の決定要因を扱う点で、開示・移行金融の実務に直結する。日本企業のネットゼロ対応を考える上でも示唆が期待される。
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What explains firms' net zero adoption, strategy and response?
Berger-Schmitz Z.
企業がネットゼロ目標を採用し、どのような戦略と対応を取るのか、その規定要因を探る実証研究。抄録がなく詳細は不明だが、企業の気候ガバナンスと移行戦略の決定要因を扱う点で、開示・移行金融の実務に直結する。日本企業のネットゼロ対応を考える上でも示唆が期待される。
The ESG–Efficiency Nexus: Insights from the Oil and Gas Industry
A. C. Pacagnella, L. Gaio, R. Coelho +2
石油・ガス業界131社を対象に、二段階Network DEAで効率性スコアを算出し、ESGパフォーマンスとの関係を分析。高効率企業は総合ESGスコアが有意に高く、環境・社会・ガバナンスの大半の項目で優位だが、株主次元では差がなく、論争(Controversies)では劣後した。ロジスティック回帰でCSR戦略が高効率の可能性を11.3%高める最重要指標と判明。
ESG performance and financial distress risk: evidence from Southeast Asian consumer non-cyclicals companies
Ismi Siti Nurzahra, F. Kristanti
インドネシア・マレーシア・タイの生活必需品企業26社を対象に、2020〜2024年のESGパフォーマンスが財務危機リスクに与える影響をパネルデータ回帰で分析。環境(E)スコアのみが財務危機を有意に低下させ、社会(S)・ガバナンス(G)は有意な効果を示さなかった。ESG、特に環境要因が長期的なリスク管理手段として機能する可能性を東南アジアの文脈で示した。
Sustainability Reporting and Corporate Financial Profitability — Rio Tinto/Anglo American
TUSHAR K
本稿はリオ・ティントとアングロ・アメリカンを事例に、持続可能性報告の取り組みと企業の財務収益性の関係を検討する。抄録がなく詳細は不明だが、資源大手におけるESG開示と財務パフォーマンスの接点を扱う点で、開示が企業価値にどう関わるかを示唆する内容とみられる。
Supporting Dataset for "ESG Disclosure, Investor Sentiment, and Stock Price Crash Risk: Evidence from Listed Vietnamese Oil and Gas Firms"
Ha Viet Nguyen, Lan Phương Đặng Thị
ベトナムの上場石油・ガス企業を対象に、ESG開示、投資家センチメント、株価暴落リスクの関係を分析した研究の補助データセット。企業レベルの変数(株価暴落リスク指標、ESG開示、投資家センチメント、制御変数)を収録。新興国市場におけるESG情報の資本市場への影響を検証する基盤を提供する。
Cheap Talk or Costly Signal? How TSR-Linked CEO Compensation Drives Strategic ESG Disclosure
Kyeongheum Ra
TSR(株主総利回り)に連動したCEO報酬制度が、企業の戦略的ESG開示をどう左右するかを検証した研究。報酬が業績指標に結びつくほど、経営者はシグナリングとしてESG情報を戦略的に開示する可能性が示唆される。開示の実質性と機会主義の見極めが論点となる。
Role Reconstruction of ESG Practitioners and the Development of Foundations for Organizational Adaptation under Mandatory ESG Disclosure: A Case Study of a Korean Listed Manufacturing Firm
Chang-Bok Lee, Joo-Byung Lee
ESG開示が義務化される環境下で、韓国の上場製造企業を対象に、ESG実務担当者の役割がどのように再構築され、組織適応の基盤が形成されるかを事例分析した研究。開示制度対応が企業内部の職務・組織構造の変容を促すプロセスを示唆する。日本企業のSSBJ対応や開示体制構築を考える上でも示唆に富む。
Nexus between ESG disclosures and asset pricing efficiency in BRICS markets
Dusmanta Karkaria, Karthika V R, Shiba Prasad Mohanty
BRICS各国市場でESG要因が資産価格モデルにおいて価格付けされたリスク要因となるかを検証した研究。Fama-French三・五要因モデルにESGを統合し、GRS統計量やスパニング検定、シャープレシオ比較で評価した結果、ESG要因は既存モデルに有意な増分説明力を持つことが示された。ESGの価格付けは市場依存で、ブラジルと中国で最も顕著な負荷が観察され、インドと中国では投資要因を代替する。
Communities, Social Performance and Responsible Mining in South Africa: A Critical Lens on Translating Aspirations into Transformational Outcomes
L Janelle Clarke Ellis
南アフリカのポスト・アパルトヘイト鉱業を対象に、責任ある鉱業とコミュニティ・ソーシャルパフォーマンス(CSP)の実装過程を批判的実在論的枠組みで分析。Orion Minerals社のエネルギー転換鉱物探査現場で約70名の関係者に聞き取りを行い、企業主導の「招請型」空間での一方向的情報提供が信頼なき礼儀と非対称性を再生産することを示す。交渉型空間への移行、異文化能力・社会的知性、透明な利益配分と救済手段が変革的成果の条件だと論じる。
Effect of executive compensation on the relationship between environmental, social, and governance factors and corporate performance
Piccinin Y.G.
ESG要因と企業業績の関係に経営者報酬がどう影響するかを検証した研究。ESG評価が財務パフォーマンスに結びつく条件として報酬ガバナンスの役割に着目する。抄録がなく詳細は不明だが、ESGと業績の連動を制度設計で説明する視点を提供する。
Exploring the Challenges, Strategies, and Prospects of Sustainability Implementation in the Banking Sector
Leal Filho W.
銀行セクターがサステナビリティを実装する際の課題・戦略・今後の展望を検討した研究。抄録がなく詳細は不明だが、金融機関のESG対応やサステナブルファイナンスの実務的論点を扱うとみられる。銀行のGX対応を考える上での概観的枠組みを提供する可能性がある。
Effect of Intellectual Capital, Environmental, Social and Governance Performance, and Competitive Advantage on Firm Value in Asian Companies: The Role of Board Gender Diversity as a Moderating Variable
Mukhtaruddin M.
アジア企業を対象に、知的資本・ESGパフォーマンス・競争優位性が企業価値に与える影響を検証し、取締役会のジェンダー多様性を調整変数として位置づける実証研究。ESG評価が財務パフォーマンスにどう波及するか、またガバナンス構造(取締役会構成)がその関係をどう左右するかを示す点が貢献。アジア域内の比較という点で、欧米中心のESG研究に対する地域的補完を提供する。
The Impact of Negative ESG Disclosure on Firm Value: Enhancing or Diminishing?
Su W.
ネガティブなESG情報の開示が企業価値を高めるか損なうかを検証した実証研究。開示の是非を巡る議論に対し、負の情報を積極開示する戦略の価値影響を示唆する。日本企業の統合報告・任意開示の設計にも示唆を与える。
Do ESG strategies enhance bank stability during financial turmoil? Evidence from Europe
Chiaramonte L.
欧州の銀行を対象に、ESG戦略が金融混乱期における銀行の安定性(健全性・リスク耐性)を高めるかを実証的に検証した研究。ESGへの取り組みが危機時のダウンサイド・リスク緩和や資本安定に寄与するかが焦点となる。要旨が入手できないため詳細な手法・結果は不明だが、ESGと金融安定性の関係を扱う点でGX開示・金融の文脈と接続する。
Slow-motion market: The lagging impact of ESG news on Romanian investors’ behavior
Pamfile L.
ESGニュースがルーマニアの投資家行動に与える影響を分析した実証研究。ESG情報が市場価格や投資判断に反映されるまでに時間差(遅行性)があることを示唆する。新興国・小規模市場におけるESG情報の浸透速度を検討する点に特徴がある。
The ESG disclosure–performance paradox in BRICS: Evidence from shareholder returns and firm value
Cardillo M.A.d.R.
BRICS諸国を対象に、ESG開示の充実度と企業価値・株主リターンの関係を実証分析した研究。タイトルが示す「パラドックス」は、開示が進むほど財務パフォーマンスが伴わない、あるいは逆相関する可能性を示唆する。新興国市場におけるESG開示の経済的含意を問う内容と推測される。
Pricing ESG Risk—How National Sustainability Institutions and Firm CSR Shape Investor Responses
Ho C.C.Y.
国家レベルのサステナビリティ制度(開示規制・ESG枠組み)と企業のCSR活動が、投資家の評価・反応にどう影響するかを分析した研究。ESGリスクが市場でどのように価格に織り込まれるか、制度設計と企業行動の相互作用に着目する。要旨が入手できないため詳細な手法・結果は不明だが、ESG評価と資本市場の接点を扱う点でGX開示実務に示唆を与える。
The Mitigating Role of Managerial Ability in ESG Decoupling
García-Sánchez I.M.
本論文は、企業のESG開示と実態の乖離(ESGデカップリング)に対して経営者の能力が緩和効果を持つかを検証する。経営能力の高い企業ほど、見せかけのESG活動ではなく実質的な取り組みを行う傾向があることを示唆する。グリーンウォッシング抑制と開示の信頼性確保に経営ガバナンスが重要であることを示す研究である。
Exploring the impact of sustainability components on financial performance: Evidence from the airline industry
Kiracı K.
航空業界を対象に、持続可能性への取り組み(ESG要素)が企業の財務業績にどう影響するかを実証的に検証した研究。抄録が入手できないため詳細な手法・データ・結論は不明だが、サステナビリティ指標と財務パフォーマンスの関係を業界横断的に分析する類型に属する。投資家・開示実務にとってESG評価の財務的意義を考える材料となる。
Unraveling the smokescreen of ESG disclosure debate: Shedding light on excessive ESG disclosure and economic risk
Khanchel I.
本論文はESG開示をめぐる論争に対し、過剰な開示が企業の経済リスクを高めうる点を検証する。開示の量的拡大が必ずしも便益につながらない可能性を示唆し、開示制度設計の最適化に一石を投じる。要旨未取得のため詳細な手法・結果は不明。